カゼの漢方

一番身近な病気に

　一般的にカゼは、頭痛や鼻水・咳などの症状が出始め、
首や肩にコリ、関節の痛みを感じ、寒気とともに熱がだんだん上がってきます。
漢方では、この時の発熱を無理に下げたりはせず、
寒気を訴えるので体を温めて発汗させてカゼを治すという考え方をします。
また、カゼの正式名はカゼ症候群といわれ、
カゼは変化する症状に合わせたものを選ぶことも大切です。
自分の症状にあった漢方薬を探してみましょう。

時期別

初期～中期	葛根湯	ゾクゾクする寒け、肩・うなじの凝りがある悪寒、発熱、頭痛
初期～中期	参蘇飲	カゼを引くと胃腸にきて、体の倦怠感が強くなる
中期～後期	柴胡桂枝湯	寒けよりも熱さが顕著・少しこじれた感じがする
全般期	柴葛解肌湯	風邪ひきはじめから、体の痛みなどが現れる風邪の後期まで使える。症状の進展が早い流感にも応用される
カゼをひく前に	玉屏風散	カゼがはやるとすぐ引いてしまう体の弱い人に

症状別

鼻炎	小青竜湯	水っぽい鼻水、くしゃみなどに夜や、朝方の寒い時に症状が出る
咳	小青竜湯合麻杏甘石湯	こみ上げる咳、夜に布団に入って暖まると咳が出てしまう
胃腸の弱り	カッ香正気散	全身の発熱、寒気よりも胃腸に症状が出る下痢・吐き気・食欲不振など
寒け・だるさ	麻黄附子細辛湯	体温が低く、冷えとだるさを伴う鼻、ノドの症状
熱感・ほてりノドの痛み	金羚感冒散・錠	へんとう炎・腫れによる高熱に（お子様にも）